「ねぇ？秋原和弥って何者なの？」
「・・・は？」
私は今、千晴に秋原和弥は何者なのかを聞いている。
「だからっ！どういう人なのかと・・・」
「っ！！もしかして、その”謎の男”ってまさか・・・」
「秋原和弥・・・だけど」
「は・・・はぁぁぁぁぁぁぁ！！？？」
え！？
なんでそんなビックリするわけ！？
「あの、秋原サマと！？」
「え？”あの”とは？」
「だって！秋原和弥だよ！？」
ん？
なんでそんなに興奮してんだか・・・
「もしかして・・・知らないの？」
「う・・・うん」
「はぁ・・・これだからだめなのよ・・・」
なんかスッゴク、ばかにされてる気がするんですが・・・
「いい？よく聞くのよ！」
「は・・・はぁ」
オネエは入ってますよ？
「秋原和弥。１年２組。彼女なし」
「彼女いないの！？超遊んでそうなのに・・・」
「はぁ！？秋原サマが遊ぶ！？そんな訳ないでしょ！」
「あのさぁ・・・さっきから秋原サマってサマ付けしてるけど・・・
そんなにスゴイ人なの？」
「まぁまぁ。聞きなさい」
「・・・はい」
なんか得意げなんですけど・・・
「この学校の理事長の息子！そんで、超イケメンだからファンも多い訳ですよ」
「え！？理事長の息子ぉ！？」
「あんた、本当になんにも知らないんだね・・・」
「その通りでゴザイマス」
「はぁ。・・・この学校の名前、秋原私立高校でしょ？」
「あっ！ホントだ！」
なるほどぉ・・・
そんなにエライやつなんだな。
「で、イケメンでモテモテな秋原サマですが・・・
今まで一度も彼女を作った事ないんだって」
