ガラララッ
突然誰かが入ってきた。
「和弥!大丈夫か!?」
慌てた様子で和弥のもとに近寄る。
「・・・理事長さん?」
「森崎くん!?なぜ、ここにいるんだ!?」
ずいぶん、驚いた様子だった。
え・・・?
なんで私の名前を?
生徒は1000人以上いる。
その中で私はいたって優秀でもなければ、目立った存在でもない。
なのに、なんでだろう?
「秋原さん。少しお話を・・・」
看護士が理事長を呼んでいた。
「今行きます・・・じゃあ森崎くん。また後で」
「・・・はい」
秋原さん・・・か。
やっぱ、本当だったんだ。
秋原 雄介。
秋原私立高校の理事長。
ここに来たってことは、やっぱり和弥のお父さん。
そして・・・
・・・・・・・私のお父さん。

