「待っててね?一年後ちゃんというから。この場所で教えて?」

鈴祢の言葉が頭に響く。

「私準備があるから今日はもう帰るよ。またねっ!」

鈴祢が後ろを向く。

チリリンッ

鈴の音と一緒に僕の目から涙がこぼれた。

鈴祢も僕と同じ気持ちだったかな?

鈴祢はいなくなってしまう。

一年後のこの場所は僕達にとって記念すべき日になるのかな?


僕は立ち上がれなかった。

涙が止まらなくて

世界が闇に包まれていくようだった

一年

一年

一年…

きっと会えるよね?

忘れないよね?

僕…待つよ…