「え〜これは…我らがクラスメイトであり財閥御曹司の沖田くんからのお知らせで〜す……じゃ、はいあと啓に任せた」
健吾の顔は周りのみんなより人一倍火照ってるみたい……
病気じゃないの?って疑っちゃうくらい赤いしね。
お酒がまわり過ぎてるせいかどうかはよく分からないけど、
かなり頭……イっちゃってるみたい。
「んだよ、その紹介……」
啓が立ち上がってすかさずそうツッコミを入れた。
これから啓が話すこと……それがあたしの一番知りたいことだと確信した。
なぜって……?まわりがまた啓へと冷やかしの声を挙げはじめたから
ドキッ……ドキッ……心臓が緊張感を駆り立てた……。
啓がこれから言うことに自然に意識が向いていた。
「たぶんこの中にもう知ってるヤツもいると思うんだけど……」
啓がたんたんと話をはじめた。

