【完】甘い恋よりもそばにいて


啓はみんなのいる大広間に入って、


あたしも啓に続いて大広間に入った。




部屋に入ってすぐに気づいた……さっきまでとは違う



みんなの異様なテンション。



これがお酒の力と言うものなのだろうか……?



たぶんそれもある……だけどそれだけじゃない。



周りがざわついている中、あたしは波羅に目をやった…。


一瞬、目が合って視線がぶつかった


波羅は何か言いたげな顔をして……あたしから視線を逸らした


あたしは波羅が何を言いたいのかが気になって彼女を見つめっぱなし……。



でも相変わらず外野がうるさい……



聞こえるのは「ヒュー、ヒュー」とか啓を冷やかす声。



どー考えたってあたしに向けられたものじゃないわよね、



そう彼に向けられてるもの……でもなんで……?