【完】甘い恋よりもそばにいて


「お前……いい加減ふざけてんじゃねーぞ…」



啓はあたしが吸っていたタバコを地面に落として靴で踏みつけた



顔はタバコを踏みつけた方向を向いていて見えなかった……



けれど声は今まであたしが聞いたことのないような怒った声。



今頃気づいたってもう遅いの、



あんなこと言わなければ良かったと後悔したってもう遅い……。



「つか……いつからココにいんだよ……店…入るぞ…」



「えっ……あっ、ちょっと……」



あたしは啓に腕を引っ張られ強引に店の中へと戻された




心が飛び跳ねるのを感じた……。






舞い上がって、浮かれているあたしがいた……。





喜んじゃダメなのに……もういい加減にしてよ、あたし‼