【完】甘い恋よりもそばにいて


「はあ…?今何って言った…?先輩がナントカって……」



「い、いいの……。気に…しない…で……」



いつもなら簡単に言えること……な…のに……



言葉が詰まる……。



伏し目がちなまま……啓を見ることが出来ない



波羅にちゃんと向き合うって言ったのに……。



「お前何か変だぞ……何年かぶりだからか……?つかこんなもん吸うとか……」



「……そ、変わったでしょ……?」



啓の言葉を遮ってあたしはそう言った……。



ダメだ……彼とは向き合えない……



だから仮面を……付けるんだ。