【完】甘い恋よりもそばにいて


「そういえば……アレまだ見てないでしょ?」


一緒にわいわいやってるクラスメイトの1人……確か名前は友梨…。


「ん…?アレって何?」


「たぶん健吾が持ってると思うんだけど……ちょっと健吾、アレは?」


友梨の目線の先を見た


よく考えもしなかったけど……


あたしは彼がおそらくいるであろう方向に目をやってしまった



「おっ!莉華と波羅じゃん、やっと来たのかよ……」


健吾はあきれ顔でそう言った


今気づくとか遅すぎるでしょ?


もうこの部屋に入って10分くらいはたったと思うけど…


まあいいや。


そんな大きい声で叫ばれちゃ困る…


彼に気付かれる……ってあれ⁉