「正直言うとさ……莉華、あんたにイライラしてた」
「えっ……?」
「あの男とダラダラと可笑しな関係を保っている莉華を見てられなかった。」
波羅の胸の内を明かされた
「莉華にね、何かをどーこーしてほしいわけじゃないの。
でもね……そのトクベツな先輩と莉華の関係はただの仲のいいお友達……
そんな幼稚なものじゃない、でしょ?
あたしが親友として言えるのは一つだけ……けじめをつけてほしかったのよ」
あたしの親友はこんなにもあたしを思ってくれている……
きっと誰よりもね。
「波羅……ありがと」
一言、そう呟いたわ。
他に何も言えなかったから……胸の奥がジーンって熱くなって
なんだろ……きつく絡み合っていた鎖がちょっとほどけたみたい
「でもね、勘違いしないでよ!だからってあたしは認めないから……」
きつくそう言われたわ
「……フッ……」
そう波羅が吹き出して……
いつのまにか……あたしまで笑ってた

