【完】甘い恋よりもそばにいて


うぅ……そんなこと言える立場じゃない。



「じゃ、聞くけど…莉華って一か月に何回位合コン行くわけ?」



えっ……そんなの数えてるわけないじゃない。



「う~ん…週1で行くか行かないか位だから最大で3~4回かな?」



「で、あんたはそのたびに違う男にお持ち帰りされてるんでしょ?」



うっ……痛いところ指摘された



「……っ…」



黙り込むあたし、反論なんてできやしないもの。



「昔はそんなこと……出来るような子じゃなかったのにね」



自分でそう言った、だから波羅はビックリしてた



昔のあたし……汚れを知らなくて純粋で……そして何よりも浅はかだったな



ドミノみたいだった……心のバランスがちょっと崩れた



……それだけですべてがバラバラになって



今ももとに戻らないまま。



「波羅……聞いていい…?」



「ん?何を……?」