【完】甘い恋よりもそばにいて


鞄から鍵を取り出して、部屋に入る。


誰も居ない暗い部屋に足を踏み入れる前に……


玄関であの履き慣れない靴を脱ぎ捨てた。


「今日、あなたを履いて行ったのは正解だったはね、でもちょっとはき心地に問題がありね」


そう心で呟いてね。


真っ先にバスルームに向かって、


鏡と向かい合った