【完】甘い恋よりもそばにいて


波羅はたくさんの文句をあたしに浴びせた


けれど、渋々車をUターンさせ、また来た道を引き返す


波羅はもしかしてあたしが逃げ出そうとしてるんじゃないかとか……


そんなことを考えて優しいのかな?


心配してくれてるのかな?


そりゃ彼と向き合いたくわないわ。


できることなら、この先もずっと……逃げ腰のままでいいの。



どうあがいたって変わらないモノは変わらないモノよね、


逃げるが勝ちって…そんな言葉一体誰が考えたの?


今まであたしは逃げてきた、だからもうそろそろ過去と向き合う時間なのよね。


あたしだってそのくらい分かってるつもりよ。