【先輩side】




んだよ、それ。
俺はお前のために


だまって身を引こうと……。



つか俺は見たんだよ。
観覧車の中でお前とあいつが…


あー考えるだけで
むしゃくしゃしてくる。





「じゃぁ何……?
お前は俺のもんなわけ」


抱きついてる莉華の腕を離して
俺が後ろを振り返る。


興味本位で
なんとなく問いかけた。



莉華は頬を淡く染めて

ためらいがちに
コクっと頷いた。


なんだよ、こいつ
可愛すぎる……





「前言撤回。
お前のこともー離してやんねぇ。
つーかもう、逃がさないから
覚悟しといて」





そう莉華の耳元でささやいた。



抱き寄せて、何度もキスを交わす。



「俺も愛してる…
だからずっとそばにいて……」