【完】甘い恋よりもそばにいて




「なにそれ…
全然答えになってない…

なんでこんなことすんの…?
意味わかんない、
由奈さんのこと好きなくせに…」






「んーそこ突かれちゃ
終わりでしょ…」


やんわりとした笑顔が
あたしに向けられる。


なのに言葉は残酷だ。




「ねぇ、ほんとのこと言ってよ


啓………


啓には由奈さんがいて…


あたしには……



先輩がいるの。


もう前に
進まなきゃいけないのに…


なんで邪魔すんの…?
なんで昔に連れ戻そうとするの?
戻ったって
どーしよーもないのに、


啓はあたしをただ
からかってるつもり
なのかもしんないけど

あたしは………」








あたしは………何?


そこで言葉に詰まる。





「だってさ…俺
今、バカみたいに足掻かないと




……一生後悔する気がすんだよ。」



彼はそっぽを向いて言った。