「バカ……バカ、バカ!
啓なんて大っ嫌いなんだから…」
「……うん、知ってる」
そう静かにに言って
_______ギュ
またあたしを強く抱きしめる。
「…んで、
こんなこと…すんの?」
必死に振り絞った声…
なんか少しかすれてる。
「それって…
答えなきゃいけない質問……?」
いたずらに答えを返す啓は
まるで悪魔だ。
「そ…だょ…、も…やだあたし
これ以上期待させないで
もうあたしを解放してよ…」
途切れ途切れ…
言葉をうまく繋げない。
「やだ…
お前をもう離したくないんだよ!
とか言うべきなんだろーけど。
今の俺にそんな身勝手なこと
言う資格ねーか……」
________ぱっ…
あまりにもあっさりと離れた
彼の腕
離れていく彼の熱…。
切なさで
胸を締め付けられるのは
罪なのだと
頭では十分すぎるほど
理解しているはずなのに。

