もしかしたら…
あたしと啓の関係は
もうすでに由奈さんに知られているのかもしれない。
そんな予感に胸が騒ぎ出す。
どうしよう
どうしたらいいだろう…。
けど一応、
質問をはぐらかすように
注意深くあたしは言った。
「それって……」
「啓くんのこと苦手ですか?
私最近、よくわかんなくなって
ちゃんと彼に愛されてるのか、
啓くんはいつも私に優しくて
どんな贅沢なお願いも
文句ひとつ言わずにただ笑って聞いてくれて
でも
彼はいつも肝心なことは
なにひとつ私に伝えてはくれないから…。
それに私と啓くんって
本当は政略結婚で
親同士が決めた結婚、
だから
愛されてるかどうかなんて
実際わからなくて、
いつも不安になってばっかりで
啓くんに心配かけちゃって
苦しくて、
でもこんなこと
誰にも言えなくて…
莉華さんになら話せる気がして
今日来たんです。
莉華さん確かめて……
貰えませんか?
啓くんが私を好きなのかを…」
皮肉だな。
断る理由が
見つからないや。

