【完】甘い恋よりもそばにいて


バシャ――バシャ―――




蛇口から流れる水があたしの手をなめらかにやさしく
撫でていく。



「ふぅ―…はぁ―……」



こんなことになるなら
先輩の言うことちゃんと聞いとけばよかったなぁ…




ジェットコースターを降りてすぐ
あたしは気分が悪くなり…

トイレに駆け込む羽目に…

あ―ホントもーヤダ!
あとで絶対、先輩に馬鹿にされちゃうな。



「莉華さんもう大丈夫ですか?」

「あっすみません…もう大丈夫です。気分もだいぶ楽になりました」




はっとして声の主の方に体を向けた。
本当にもう申し訳ない気持ちと恥ずかしさでいっぱいだった。



「ほんともういろいろ、なんてお礼を言っていいか…」




「全然気にしないでください。私達お友達じゃないですか」




友達…
そんなきれいな言葉、
あたしが貰っちゃいけないことはわかってた。