【完】甘い恋よりもそばにいて





「ゼーゼーハーハー」


ジェットコースターを降りた
あたしは


フラフラの足取りで
階手すりにしがみつきながら
階段を下りていた。



冷たい男2人は
一言も口を開かずに
スタスタと軽く、憎らしい足取りで
先に進んでいった。



そんなやつらを尻目に
天使のような由奈さんは


あたしのすぐ横で心配そうな表情を浮かべていた。


「由奈さんは…ヘー…キで、すか…?」
「え?私は全然大丈夫ですよ。むしろ風がビュンビュン吹いてて気持ちよかったというか…」



いやいやいやいや


あのジェットコースターに乗って
そんなかわいい感想があるのか?


由奈さんにしろ
先輩にしろ
啓にしろ


平気そうだった。
こいつら魔人かよ!



って突っ込みたくなるような雰囲気だったし。