PM2:53 ちょっと遅めの昼食をとった。 安いファーストフード代ぐらいはあたしがもちろん払った。 「もう必要なもんねぇの?」 先輩は飲みかけのコーヒーを片手に問いかける。 必要なものって言われても… いらないものまで買われましたから なんて言えない。 「はい、もうなにも必要ありません」 “なにも”の部分をかなり強調して 満面の笑みであたしは言った。 「あっそ、じゃあ今度は俺の用に付き合ってよ」 あたしは無言で 先輩の瞳をのぞき込んで頷いた。