【完】甘い恋よりもそばにいて



泊まる…って
簡単にOKしちゃったけど


もう少し、よく考えるべきだったと今更思う。


現在、AM10:12、土曜日。


あの同棲発言から1時間近くたったけど…、


これといって変わったことは何もなかった。


2人で朝食を食べて、くだらない会話をして、テレビを見て…そんな感じ。


だけど、あたしは困ってた。




「先輩、ほんとに外出しちゃダメですか?」


「うん。駄目」


「え~っ!!なんでですか?」


「なんでって、言っただろ。俺から離れるなって」


「別に逃げるつもりなんてありませんから!泊まるなら服とか必要なもの家からとって来なくちゃいけないでしょ?だからあたしの家に…」


「まぁ、それもそうか…。」


先輩はあたしの話に納得したようだった。


「じゃあ、連れてってやるから10分で支度しろよ」


そう身勝手な発言を残して

先輩はあたしの元を去っていった。

反論のすきも与えずに。