「2日間…?」
やっと口まわりの筋肉が機能を取り戻した。
「言葉の通りだよ。2日間だけでいい。
俺のそばにいて…、朝も昼も夜も。
片時も離れずにいてほしい。
あ、一応これは
俺の気まぐれなわがままだから、
お前にも拒否権はあるよ」
気まぐれなわがままか…。
先輩らしい発言だ。
2日間だけ、そう聞かされると心は軽くなり
以外にすんなりと答えがでてきた。
だけど条件を出さなければフェアじゃないゲームだった。
「いいですよ、やります!
でも先輩、
あなたにはあたしの2日間の代償に報いるくらいのお願いをしますから」
フッと笑みをこぼして言った。
期待と不安はいりまじる心中、
なんだか楽しい2日間を過ごせそう、
そんな予感がした。

