【完】甘い恋よりもそばにいて





「俺の別れの言葉は効果てき面だったみたいだな」


皮肉っぽく言われてムカついて…
でも、その通りだから



「そうみたいです…」



不満げに、先輩から視線を逸らして言った。


すると先輩は口を開く。


「だから、んな可愛すぎる顔すんなよ」



ボソッと耳元で囁かれ
びっくりして顔を上げる。



















そして



甘いキスが荒っぽくイタズラに交わされる。



先輩の片手はあたしの髪を絡めながら頭の後ろへまわり、

もう一方の手はうなじへまわった。



あたしは両腕を先輩の首にまわした。





先輩の唇はドキッとするほど柔らかく、あたたかい。

そのあたたかさが唇を重ねる度、あたしにじんわりと伝わった。