「あ~もう‼んでお前が泣くんだよ」 呆れたように言う先輩。 その表情は苦悩の色に染まっていく。 「だって、だって……」 そこで言葉は途切れてしまう。 “先輩が何も言ってくれないから” そう唇は動かない。 動こうとしない。 黙り込むあたしはきっと その瞬間 先輩の悩みの種、以外の何者でもなくて。