【完】甘い恋よりもそばにいて


あたしの興味はミリ単位の小さなものから


瞬時に大きな風船にまで膨らんだ。


素早く体を動かして


ソレを手に取る。




【sparks】



【君を探して…】



グループの歌手名とタイトルを食い入るように見つめる。




正直、このグループの名前さえ知らない。



だけど、



先輩が普段聞く音楽、


それが頭を離れず聞きたくなる気持ちは加速してく。




「先輩、コレ聞いてみてもいいですか?」




期待を込めた声で言う。




「……」



でも先輩からの応答はない。


そっぽを向いてぼんやりして、


あたしの声なんか届いてないみたい。






まあいっか…。



あたしはデッキにCDを入れた。