【完】甘い恋よりもそばにいて


テーブルの上には冷蔵庫から出てきたばかりの飲み物がふたつ。



一方はチューハイ。



一方は炭酸のグレープジュース。





「先輩、あたしこっちでいいです」



即座に言った。


指さしたのはチューハイの方。



「何言ってんの?お前はこっち!」



当然のように言い返してきて



あたしの手の中に冷えたジュースを握らせた。




「やだな~もう。あたしもう20歳ですよ?チューハイくらい飲めますって…」




「は?お前まだ19だろ?
俺にそういうの通じないよ、言っても無駄。
飲ませたら俺の責任問題になるし、あとが面戸くせぇ。
だから我儘言うな」



鋭い切り替えし


あたしは言葉に詰まる。



嘘がバレるのは分かってたけど、


なんか悔しい。



ぷうっとほっぺたを膨らませて



拗ねてみたけど



こんな顔、効果ゼロにほぼ近いと思ってたからすぐやめた。








ーーカチッ



あたしは大人しく缶のふたを開けた。