【完】甘い恋よりもそばにいて


「いや、由奈がここまでたどり着けるか心配でさ。ほらお前場所とか無知だろ…」



彼の言葉に胸の奥がカッと熱くなって



なんだか息苦しくなる。



「でもなんかちゃんと着いてるみたいだし、良かったよ。ほんと。
あのさ由奈、聞きたいことあるんだけど…」




「なんですか…?」



「お前誰かと一緒にいる?」



「えっと実は、とても親切な方に道案内をしていただいて…。場所が……分からなくて…」




苦笑いしながら恥ずかしさで顔は赤面…。



「へぇ~……」




素っ気ない態度に私は戸惑う。



もしかして私に失望しちゃったかな…。



でも彼が口にしたのは意外な一言。












「大切な彼女を送り届けてくれたんだからお礼、言わせてもらわないと。由奈、その人と変わって?」




「あっはい…」




私は携帯から耳を話して莉華さんに事情を話した。



「莉華さん、彼があなたと話したいって…」



「へっ?あたし…?なんで?!」



そういいながら


私の携帯を莉華さんはそっと耳にあてた。