「ラブラブなんですね、きっと。」
「ラブラブっていうか、あたしの想い強すぎるのかも。
あ、でももうすぐ…あたしと彼、結婚するんです。形だけなんですけどね」
結婚。
あぁ、嫌なことを思い出した。
忘れたいことって
なぜかあたしのことを追いかけてくる。
あたしをわざと苦しめようと神様がイタズラしてるみたいに。
「結婚かぁ…。あたしにはそういうこと考える相手がまずいないです。形だけでも、そういう相手がいるって素敵ですね‼」
うまく笑えているかちょっと自分が心配。
だって今、
心の中は黒色のクレヨンでぐちゃぐちゃに塗り潰したように掻き乱されているから。

