【完】甘い恋よりもそばにいて


だけど、彼女はあたしを怪しむどころか


大きな瞳をウルませて言った。


「あの…‼」


しかもすごい剣幕で。


「はぃ…。」



彼女の勢いに圧倒されてか、


あたしは小さく返事を返す。


一体なにを言われるのか、


なせかドキドキと胸が鳴り、


緊張してる自分がいることに吹き出しそうだ。










お姫様みたいな女の子は言った。


「あの私を助けて下さい‼」



状況が飲み込めないあたしはただ、唖然とするしかなかった。