いつだって人間は醜いモノだった。 平穏な生活だけでは誰も飽き足らず スリルを求め、欲を出す。 あたしは嫌だった。 醜く成り果てるのは。 でもそんなのただの御託、キレイゴトなのだ。 今なら思える、 いくら醜くとも 必死にしがみ付くべきだったと。 あとさきなど考えず、 彼の想いを受け止めるべきだったのだ。