【完】甘い恋よりもそばにいて


♪~♬~♪~♫


なんの物音もしない部屋に突然鳴り響く


携帯の着信音。


気付けば携帯に手を伸ばす俺がいた。


ベッドの片隅に虚しく放り投げられていた携帯に触れたとき


俺はためらった。


携帯と莉華。


両方を交互に見つめにらめっこ。











俺は結局、自分優先らしい。


迷わず携帯を手に取った。


そういえば振った女にはいつも最低だとののしられてる気がする。


莉華の携帯に届いていたのは一件のメール。