【完】甘い恋よりもそばにいて


「ベタベタ引っ付くな。うぜぇしくせぇ…」


「なっ、なによ!!先に誘ってきたのはそっちでしょ!!」


「誘ったねぇ…」


俺のこと舐めまわすみたいに見てたやつ誰だよ。



そう心の中でつぶやいて



絡められた腕を乱暴に振りほどく。



「いったぁ~」


手首の辺りをいたわるような手つきで抑える女。


嘘つけ。


「あっそ。これで俺のこと嫌いになった?」


「……そんなぁ、嫌いになるわけないじゃぁん」


猫なで声で耳元でささやく女。


「キモ。つかさ、お前だれ?じゃ、そういうことでバイバイ」


そう吐き捨てて俺はその場をあとにした。