【完】甘い恋よりもそばにいて


「……んっ…」


あたしは夢から目覚めた。


なんで今さらあんな夢……。


重たい瞼を開けようとしたとき


あたしは気付いた…


瞳から小さな雫がこぼれていることを……。


「もうほんと最悪……」


体を起こして時間を確認しようと不意に携帯に目をやった。




「やっとお目覚めかよ、お姫様…」


あたしの布団に潜り混んでいた彼。


気だるそうに語りかけてきた彼。


「なんで………先輩が…?」


「じゃ、俺も莉華に質問。
啓って………だれそれ?
どんな関係なわけ?」


意地悪な表情。


あぁ、あたしの嫌いな先輩モードだ。



「……………どうして啓のこと?」



「時間あるし、じっくり話そっか莉華…」



あたしと先輩の距離は数センチ。