「ぐ、具体的には………」 声が震えてる。 鼓動が波打つ、啓に聞こえちゃうんじゃないかってくらいに大きな音で。 頭の中は真っ白で、“具体的には”への答えは見つかっていなかった。 その間にも啓はジリジリと距離を縮めてくる……。 緊張を抑えようと目を四方に泳がせるあたしを啓がクスッと笑った。 「ほら、早く……」 啓の吐息があたしの頬をかすめた。