余計なこと……?
胸に引っかかる言葉はさらに増えた。
秋本財閥ご令嬢の由奈様
普段沖田様がお連れになる女性
秋本様もお綺麗だと……
確かに言ったわね、黒田さん。
どれもこれもあたしが知らなくてもいいことよ。
どれもこれも聞きたくもない言葉……。
黒田さんはちょっとしゅんってなってた。
「もういいから、鍵貸して…?」
「あ、はい。本当に申し訳ございませんでした…」
その行為を黙ったまま見つめるあたしは頭が混乱してそれどころじゃなかった。
「ほら…行くぞ……」
啓はまたあたしの手を強引にひいてエレベーターに乗せられた。

