【完】甘い恋よりもそばにいて


あまりにケロって返されたからちょっと頭に来た。


「わりぃわりぃ…んなムスッとしてんなよ。ほら中入るぞ」


一瞬、頭をクシャッてなでられてまた手を引っ張られる。


「はっ!?嘘でしょ!!冗談キツいから……」


目を丸くしてギョッとしたあたしに啓は言った。


「俺、別に冗談好きじゃねぇし……」


「イヤ……そう言うことじゃ……」


小さい声でつぶやいた


「あぁ……今なんか言ったか……?」


「別に………なんでもない…」


なんか笑えるなこの会話。


まるで……昔みたい。