【完】甘い恋よりもそばにいて


波羅の長いロングヘアーが大きく揺れ、冷たい風が俺らをあざ笑っているかのように強く吹きつける。


波羅は髪を耳にかけ……じっと遠くの方向を見つめていた。


視線の先を辿ると……色彩が色鮮やかな夜の街……でも少し遠いからすべてのネオンがぼやけて見える。


「啓……あっち行こっか……」


波羅が指差したのは……さっき見ていた方向だった。


「でも……こっちの道は……?」


もう一本の別の道を示してみた。


「いいから……あたしを信じて」


力強い声でそう言った波羅。


オイオイ、そっちの方向ってことは結構まずいんじゃねぇ。