「そこで、美咲に会って、一目惚れしたらしいよ!」


「うそっ…」



首を横に振った優子は続けた。



「それで、家庭教師を雇うようにっておばさんに頼み込んだらしいよ!まぁ、部活もあるし、塾だと時間に追われて大変だからね。おばさんも英語が気になってたみたいだから、それなら…って」



「じゃあ、別に優子でもよかったじゃん!」



「うん。おばさんも始めは、私を当てにしてたみたい。でも、結構、忙しいしね。優子ちゃんの知り合いにいい子いない?って聞かれて。それより、一目惚れした翼からのプッシュなんだけどね」  



と、ストローを口にくわえながら軽く笑った。