「素敵なおうちですね」 「そうですか?そんな風に仰って頂けて嬉しいです。 うちは男の子ばかりだから、あまり関心がなくて。模様替えをしても、誰も気付かないんですよ」 「えー、そうなんですか?こんなに可愛いおうちなのに?」 「えぇ。ですから、完全に自分好みですけどね」 クスッと笑う仕草が可愛い。 お母さんと談笑しながら、幸せな時間を過ごしているときだった。 突然、玄関のドアがガチャっと音を立てた。 続いて、リビングのドアがカチャリと開けられ、その音のする方向に視線を送ると……