年下の彼氏

――と、突然、立ち止まり、「行きたいところがあるから」と言い出した。



「……行きたいところ?」


黙って頷くと、事前に用意していたのであろう切符をポケットから取り出し、私に手渡した。 



電車に乗ってからも、相変わらず、無言のままの翼くん。



手にした切符を眺めながら不安な気持ちがますます高まる。



いったいどこへ行くつもりなんだろう?



何か話してよ、翼くん。お願いだから――…。