年下の彼氏

「先生、時間だよ!」    


翼くんに促され、部屋へと続く階段を上がった。



部屋へ入るなり、くるっと振り向いた翼くんは、私の目を捕えて離さなかった。


「ねぇ、あの約束、覚えてるよね?俺が、高校に合格したら……って話!」     


コクンと、頷いた。



忘れるわけないじゃない。   ずっと、私の胸に抱いてきたことなんだから。