年下の彼氏

そんなことを考えているうちに、翼くんの家に着いてしまった。



ふぅ〜っと、1回、深呼吸して玄関のチャイムを鳴らした。



〜ピンポーン♪〜 



ガチャとドアが開き、中から出てきたのは翼くんだった。



今まで、こうして出迎えてもらうことなんてなかったから……



ううん、1回だけあったっけ!


みんな留守で、家の中は、翼くんと二人だけで過ごしたんだっけ。



私が自分の気持ちを伝えた日――あの日、正式に付き合うことになったんだっけ。


そして、恋人としての初めてのキスをしたんだっけ。