年下の彼氏

「えっ?!
じゃあ、私たちが翔くんの部屋に行ったのも知ってるの?」



「当たり前じゃん!
なんで、俺の部屋の前、通り過ぎんのかなぁと思ったよ。優子ちゃんがいなかったら危ないとこだぜ!これからは、絶対に一人で兄貴の部屋に入ったらダメだよ!」


「うん。わかった」



「それでよろしい!」



大きく頷いた翼くんは、くしゃくしゃっと頭を撫でてくれた。いつもの大きな掌で。