年下の彼氏

大学へ行ってからも、頭の中は翼くんのことだらけ。


授業なんて、全然、頭に入らなかった。 



私の様子がおかしいと感じたのか、隣に座る優子が授業そっちのけで聞いてきた。 


「美咲、ボォーッとしてるけど、何かあった?」   


「ううん…別に……」      


ノートやテキストに目を遣りながら曖昧に答えた。