「翼くん、自己紹介しようか!」


「うん。その前にさ、先生に質問してもいい?」


さっきまで、ブスッと黙っていた翼くんが、自分から話してくれたことに私は素直に嬉しかった。 


思わず、身を乗り出して「何でも聞いて!」と、笑顔で応えた。