しんと静まり返った部屋。 物音一つしない静寂な空間は、居心地が悪かった。 この空気をなんとかしないと。 「ごめんね。翼くんの気持ちはよく分かったから」 チラッと、翼くんの顔を覗き見するけれど、完全に怒っている様子で険しい顔をしたままだった。 本気で怒らせちゃったのかな? でも、そんなにマズイこと言ったかな? 途端、無性に不安になった。