年下の彼氏

と、怪我をしていない左手の拳で、机をバンッと叩きつけた。 



こんな翼くんを見るのは、初めてだった。



いつものおちゃらけた態度なんて、微塵も感じられなくて……


すごく、怖かった。 



どうしていいか分からない私は、その場で固唾を飲んで翼くんを見守った。