年下の彼氏

「先生……この前の約束だけどさ、ちゃんと覚えてる?」


忘れるわけないじゃない!


今日だって、ずっとそのことばかり考えていたんだから。



でも、翼くんがどこまで本気なのかが分かんないから困っちゃう。



「俺の黄金の右手で、先生を虜にさせるはずだったけど、怪我しちゃってごめんね」



「………」



神妙に謝る翼くんに、何と返事したらよいものなのか分からず、黙ってしまった。