年下の彼氏

――と、そのとき、


処置室のドアが開き、看護師さんに連れられた翼くんが中から出てきた。 



右腕には、包帯がしっかり巻かれていたけど、元気そうな様子に安心した。 



私に気付くと、すぐさま近寄ってきて、



「ごめん、先生。今日、家庭教師の日だったのに」と、頭を下げた。



いつになく素直な翼くんに、不謹慎だけど、キュンとなった。