「詩音??」


この前の出来事を思い出していた詩音は

慶大の声で目覚めた。


「なっ何?」

とっさに叫んだ声が
廊下までに聞こえた。

「なんか体調悪そうだねっていったの。聞こえてなかったみたいだね…」

心配そうに顔をのぞきこんできた。


「ごめんごめん、
考え事してて…」


今日はいつもにまして体調が良くなかった。

「ホント大丈夫?」

「うん。ごめんね」