そう、あの日―― 



あれは、去年の夏の花火大会のことだった。 



その日、暇だった俺と兄貴は、近くに住む従姉妹の優子ちゃん家へ遊びに行った。



夏休みだし、特に予定のない俺たちは、その日、優子ちゃん家に泊まることにした。 

 

そして――